「ビジネス実践力講座」とは?
2022年春、北海学園大学経営学部では、企業と大学(学生・教員)が、企業が抱える課題を共に考え、解決策を構築する講座「ビジネス実践力講座」を開講します。
この講座では、大学(教員・学生)と企業の協働により、知識と実践との学習サイクルを身につけ、問題解決力ある人材を育成します。
※この講座は北海学園大学経営学部の2年次開講科目(特別講義)として開設される講義です。講義には学部生とともに企業から派遣される社会人が参加し、混成チームとなってワークショップを進めていきます。

「自社の将来を担う人材を、どのように育てたらよいかわからない」
「自社では、理論立てて課題を解決する力を身につける機会がない」
「自社の5年、10年後を見据えた人材の育成を図りたい」
「大学の知見を自社の経営に活かしたい」…。
これらの悩みをお持ちの企業経営者や人事・教育担当の皆さま、ぜひ、本講座へのご参加をご検討ください。
本講座を通じて、次の力を身につけます。
理論を実践に活かす能力の育成

学術的な理論(経営学など)を実践に応用し、自社の課題解決に役立つ力を養成します。
また、実践を基に理論を知ることにより、仮説立てた根拠ある提案が可能になります。
マーケティング思考の体得

顧客や競合の視点を学ぶことで、自社事業や商品の強みを再確認し、市場で輝き続ける自社の姿を描けるようになります。
マネジメント力の向上

チームで論理的に考え、仮説に基づき行動する機会を提供します。
また、人を動かす方法として、他者に自律的な行為を促すマネジメントを学習します。
講座の概要
- 開催期間
- 2022年4月上旬~7月27日
- 講義回数
- 8回(内、スクーリング6回)
- 開講形態
- ①オンライン(オンデマンド学習)
②社内での準備作業
③スクーリング(大学でのワークショップ)
- プログラム
- 学術的な知見を学びながら自社事業を分析し、課題解決のためのアイディアを創出するワークショップを中心に授業が展開されます。社会人の参加者は学生とともにチームを組み、学生たちを取りまとめるリーダー役を演じながらチームマネジメントの方法も実践的に学びます。
主に下記のテーマについて専門的な知識を学ぶことになります。
「事業の本質・魅力を考える」
「『問い』と『仮説』で考える」
「『人を動かす』理論を知る」
教員紹介
以下の教員が本プログラムの監修をしています。

佐藤 大輔(さとう・だいすけ)
組織理論、マネジメント、マーケティングが専門。
神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。大学では「経営管理Ⅰ・Ⅱ(学部)」「経営管理論(大学院)」担当。企業や地域などとの課題解決型プロジェクトのほか、学生による起業プログラムなども展開。学術的な知見をもってビジネスに取り組める人材の育成に力を入れる。「道新就活講座」監修、「北海道の業界地図(北海道新聞社刊)」制作協力等。

上田 雅幸(うえだ・まさゆき)
情報処理、意思決定(支援)が専門。
北海道大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。大学では「情報科学・情報処理(学部)」「情報処理論特殊講義(大学院)」を担当。数理的手法を活用して問題解決策を提供する行為を”サービス” と捉えて、利用者の視点から分析を行う研究を進める。論文に“How to market OR/MS decision support”(「Service Science and Logistics Informatics: Innovative Perspectives」、 IGI Global)等。

近藤 弘毅(こんどう・ひろき)
組織間関係論、経営史、経営組織論が専門。
九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(経済学)。大学では「経営史・経営システム(学部)」「経営史特殊講義(大学院)」を担当。ビジネス環境の歴史的変化と中小企業の生存の関係について、組織生態学の理論に基づいた長期動態研究の方法論を探求する。学外では、北海道や九州を中心に地場産業の発展史について、また地域企業や自治体の地方創生の取り組みの現場にゼミ生と共に訪れ、調査活動を行っている。

中村 暁子(なかむら・ときこ)
経営組織、ジェンダー、ワーク・キャリアが専門。
明治大学大学院経営学研究科博士前期課程終了。修士(経営学)。 SolBridge International School of Business MBA Program修了。MBA。大学では「経営組織(学部)」「組織文化(学部)」を担当。ワーク・キャリアについて、組織とジェンダーの関係性や文化の視点から研究活動を行う。主な論文に「ジェンダーと組織研究」、「女性の垂直的キャリア形成に関する先行研究と今後の展開」等がある。

古谷 嘉一郎(ふるたに・かいちろう)
社会心理学、社会臨床心理学、対人行動論が専門。
広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程後期修了。博士(学術)。大学では「社会心理学I・Ⅱ(学部)」「社会心理学特別講義(大学院)」を担当。社会調査の手法を活用し、子育て中の養育者の燃えつきを測定する尺度開発、燃えつきに影響を及ぼす要因の解明、また燃えつきを予防するアプリ開発に挑戦中。また、「内容を理解してもらえる」文章の書き方を、学生に熱く指導。「やってみよう!実証研究入門(ナカニシヤ出版)」編著等。

今野 喜文(こんの・よしふみ)
経営戦略、イノベーションが専門。
慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学。修士(商学)。大学では「経営戦略Ⅰ・Ⅱ(学部)」「ベンチャー経営(学部)」「経営戦略論特殊講義(大学院)」を担当。経営戦略の理論及びフレームワークを用いた企業の課題発見・解決プロジェクトの実践に取り組む。主著に「経営戦略の課題と解明(文眞堂)」など。
講座開講までの流れ
- 1.課題のヒアリング
- 本講座にご関心を持って頂きましたら、事務局スタッフがお伺いし、講座の詳しい内容をご説明させて頂きます。また、貴社が抱えている課題について丁寧にヒアリングをいたします。
- 2.課題概要の作成
- 貴社と事務局とで課題の内容を精査し、学生に提示する課題概要を作成いたします。
- 3.受講学生の募集
- 貴社の課題概要を学生に提示し、授業を受講する学生を募集します。
- 4.事前説明会の開催
- 4月上旬に、参加企業(協議会会員)を対象に「事前説明会」を開催します。説明会では担当教官からの説明やミニ講座、参加企業紹介などを行います。
●講座開講(2022年4月上旬)
参加費
5万円(税別、ただし1社あたり1~3名参加可能)
参加費は、新設される「北海道企業PBL協議会」会費扱いとなります。
会費には以下の対応が含まれます。
- 1事前研修会参加
- 2協議会事務局WEBサイトでの
会員紹介 - 3講座参加サポート
よくあるご質問
- Q1.
- 協議会費「5万円」とは何か?、会費が高すぎるのでは?
- A1.
- 協議会費は、協議会事務局運営費となります。参加企業は、「協議会員」として本講座に参加することで、多くのメリットを得ることができます。なお、北海道内他大学にて行われている企業課題解決型の講座では、「参加費:10,000ユーロ(企業参加者1名の場合)」、「ライセンス料(課題解決方策の買取):5,000ユーロ~」となっております。
- Q2.
- 講座の期間が長く、通期での社員の参加が難しいのだが大丈夫か?
- A2.
- 講座は4か月間、8回の授業(授業準備含む)で構成されています。その内、北海学園大学での対面授業は6回となります。残り2回は貴社内でのワークやオンライン講座となっており、貴社や参加社員のご都合に合わせて受講が可能です。また、各回の授業については、協議会Webサイトや北海学園大学習支援システム等にて、内容の振り返りを行います。全授業への出席が望ましいですが、欠席された場合も極力支障がないように配慮いたします。
- Q3.
- 大学2年生の知識やアイデアでは、自社の課題解決にはつながらないのでは?
- A3.
- 本講座は、北海学園大学経営学部教員が長年の研究成果を活かして開発した講座です。講座を通じ、参加者は理論に基づいたアイデアの創発が可能となります。また、各グループの学習状況は、担当教員が随時確認をし、適宜アドバイスを行うことで課題解決のサポートをいたします。
- Q4.
- 本講座を受講すれば、すぐに自社の利益が上がるのか?
- A4.
- 本講座を通じて得られるのは、①貴社と大学(教員・学生)が協働して創ったビジネスアイデアやコンセプト、②課題解決力を習得した人材です。①は事業として実現することで利益への道筋が見えてきます。②は、本講座の受講者だけではなく、その人材がもたらす効果により、貴社の社内文化を変え、利益を生み出す体質への変容を促します。
- Q5.
- インターンシップとの違いは? 企業が大学の教育活動に「付き合う」ことになるのか?
- A5.
- 本講座は、経営学の理論に基づいた企業と学生を対象とした教育プログラムです。講座には明確なプロセスとマイルストーンとともに、明確なアウトプット(「参加企業の課題解決」、「自社人材の育成」)があります。貴社と大学(学生・教員)は対等の立場であり、協働してプログラムに取り組むことで、貴社の未来を創る解決策と人材を生み出します。